荷主が7000人のドライバーの「荷待ち」を見える化|ネスレ日本×Hacobuが示す改正物流効率化法時代の物流改善

兵庫で配送するならアスファレス。株式会社アスファレス代表の荒川です。
今回は、ネスレ日本がHacobuのサービスを活用し、委託先約7000人のトラックドライバーとの情報連携体制を構築するというニュースについてお伝えします。荷主企業が委託先ドライバーの荷待ち時間や位置情報を可視化するというこの取り組みは、2026年4月に本格施行された改正物流効率化法への対応としても、非常に重要な意味を持っています。
結論からお伝えすると、荷主企業が「委託先ドライバーの稼働実態を見える化する」ことが、荷待ち時間の削減とドライバーが安心して働ける環境づくりの第一歩になります。
今回の取り組みの概要
ネスレ日本は2026年7月2日、Hacobuのサービスを活用し、委託先約7000人のトラックドライバーとの情報連携体制を段階的に構築すると発表しました。荷待ち時間や位置情報を可視化し、持続可能な物流網の構築を目指します。
ネスレ日本は、コーヒーなどの製品を全国の卸・小売の物流センターへ届けるため、年間約2万件の出荷・委託先約7000人のドライバーが関わる大規模な配送網を構築しています。この巨大な物流網の実態を、データで見える化しようという取り組みです。
段階的に構築する情報連携体制
改正物流効率化法への対応
この取り組みの大きな背景には、2026年4月に本格施行された改正物流効率化法があります。この法律では、発荷主・着荷主に対して、荷待ち時間・荷役時間の把握と削減が求められています。荷物を出す側・受け取る側の企業にも、物流改善の責任が課されるようになったのです。
「荷主も物流改善に責任を持つ」時代へ
これまで荷待ち時間の削減は、運送事業者側の努力に委ねられがちでした。しかし改正法により、荷主企業も荷待ち時間の把握・削減に取り組む責任を負います。ネスレ日本のように、荷主が主体的にドライバーの実態を見える化することは、この新しい時代の物流のあるべき姿です。
「見えなかったもの」を見える化する意義
これまで荷主企業からは、委託先ドライバーの稼働実態が見えづらいという課題がありました。どこで・どれだけ荷待ちが発生しているかが分からなければ、改善のしようがありません。まず実態をデータで「見える化」することが、あらゆる改善の出発点になります。
- 荷待ちがどこで・どれだけ発生しているかをデータで把握できる
- 位置情報の共有で、災害時の安全確認や迅速な対応が可能になる
- 蓄積データを活用し、着荷主も含めたサプライチェーン全体の改善協議につなげる
軽貨物の現場にとっての意味
荷主が委託先ドライバーの荷待ち時間を可視化することは、私たち配送側にとっても大きな意味があります。これまで「待たされて当たり前」とされてきた荷待ち時間が、データとして記録され、改善の対象になるからです。ドライバーが安心して働ける環境づくりが、荷主主導で進むことは歓迎すべき変化です。
「荷待ちの見える化」がドライバーを守る
長い荷待ちは、ドライバーの労働時間を圧迫し、負担を増やす大きな要因です。それがデータとして可視化され、荷主が改善に動くことは、現場のドライバーにとって働きやすさの向上に直結します。荷主・元請け・配送事業者が一体となって物流を改善する流れは、業界全体にとって大きな前進です。
まとめ|荷主主導の「見える化」が、持続可能な物流網をつくる
- ネスレ日本がHacobuと連携し、委託先約7000人のドライバーの荷待ち時間・位置情報を段階的に可視化
- スマホアプリで荷待ち時間を記録し、位置情報共有・遅延アラートまで順次導入。10月半ばに7000人へ展開
- 2026年4月施行の改正物流効率化法で荷主にも求められる荷待ち時間の把握・削減に主体的に対応
- 荷主主導の「荷待ちの見える化」は、ドライバーの働きやすさ向上と業界全体の物流改善に直結する
株式会社アスファレスは、兵庫から「最後を任される会社」として、荷主・元請けと連携しながら、ドライバーが安心して働ける環境と効率的な配送の両立を目指していきます。物流全体が見える化され改善されていく流れの中で、その最後の一手を確実に担うことが私たちの使命です。
株式会社アスファレス 代表取締役 荒川祐太
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