石油資源不足を受けプラから紙梱包へ|らでぃっしゅぼーやの取り組みが示す「回収型物流」の新しい価値

兵庫で配送するならアスファレス。株式会社アスファレス代表の荒川です。
今回は、食の定期宅配サービス「らでぃっしゅぼーや」が石油資源不足を背景に、プラスチック梱包から紙梱包への切り替えと資材のリユース強化を進めているというニュースについてお伝えします。「届ける」だけでなく「回収して使い続ける」という発想が、物流の新しい価値を生み出しています。
結論からお伝えすると、石油資源不足という外部環境の変化をきっかけに、梱包資材の「使い捨て」から「回収して繰り返し使う」という循環型物流への移行が加速しています。
今回の取り組みの概要
オイシックス・ラ・大地が展開する「らでぃっしゅぼーや」は、石油資源不足を受け2026年5月11日から、ナフサ由来のプラスチックを使わない梱包資材への切り替えを順次進めています。また、野菜をリパックせず箱詰めする「バラ入れ配送」も開始しました。
6月末頃を目指し、果物の品質保持に使うフルーツキャップのリユース強化にも取り組む計画です。初週だけで約12%のプラ資源を削減しており、今後は20%削減を目標としています。
変更された梱包資材の内容
「自社便」があるからできること
らでぃっしゅぼーやが梱包資材の回収・リユースを実現できる最大の理由は、自社便による独自の配送網を持っているからです。配送と回収を同じルートで行えることで、資材の循環が効率よく機能します。
「届ける」と「回収する」を同時に担う物流の価値
一般的な宅配便では、配送後の資材回収は難しい。しかし自社便で定期的に同じ顧客のもとを訪問するモデルなら、届けるついでに資材を回収できます。この「双方向の物流」こそが、循環型社会を支える物流の新しい形です。
石油資源不足が変える梱包の常識
今回の取り組みのきっかけは「石油資源不足」という外部環境の変化です。プラスチックの原料となるナフサは石油から作られるため、石油資源の不足・価格高騰はプラスチック梱包材のコストに直結します。これまで「安くて便利」だったプラスチック梱包が、コスト面でも見直しを迫られる時代になっています。
- 石油資源不足・価格高騰によりプラスチック梱包材のコストが上昇
- 紙・再利用可能な素材への切り替えが、コスト対策と環境対策を同時に実現
- 「使い捨て」から「回収して使い続ける」への移行が加速していく
軽貨物・配送の現場にとっての意味
「届けるついでに資材を回収する」という発想は、軽貨物の配送現場でも注目すべきモデルです。定期配送ルートを持つ事業者であれば、荷物を届けながら前回の梱包材・空容器・回収物を同時に受け取ることができます。これは配送の「付加価値化」につながる発想です。
配送ルートが「回収ルート」にもなる時代へ
定期配送のルートは、実は逆方向の「回収」にも使えます。空箱・梱包材・空き容器の回収を配送と同時に行うことで、顧客の利便性を高め、配送事業者の価値も上がります。物流の役割が「一方通行」から「双方向」へと進化していきます。
まとめ|「届ける」だけでなく「回収して循環させる」物流へ
- らでぃっしゅぼーやが石油資源不足を受け、プラ梱包から紙梱包・バラ入れ配送への切り替えを実施。初週で12%のプラ削減を達成
- フルーツキャップの顧客回収・産地再利用など、自社便を活かしたリバース物流を強化
- 「使い捨て」から「回収して繰り返し使う」循環型物流への移行が、コスト・環境の両面から加速している
- 配送ルートを「回収ルート」としても活用する双方向物流は、軽貨物事業者にとっても付加価値向上の大きなチャンス
株式会社アスファレスは、兵庫から「最後を任される会社」として、届けるだけでなく地域の物流インフラとして循環・回収にも貢献できる体制を、これからも模索し続けていきます。物流の価値は、一方通行ではなく双方向にあると感じています。
株式会社アスファレス 代表取締役 荒川祐太
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