スマホで荷台をスキャンして積載率を「見える化」|三菱電機の新サービスが物流現場の”勘と経験”をデータに変える

兵庫で配送するならアスファレス。株式会社アスファレス代表の荒川です。
今回は、三菱電機デジタルイノベーションが10月から提供を開始する、スマートフォンでトラック荷台の積載率を計測できるサービス「Rulerless Truck(ルーラレス トラック)」についてお伝えします。これまでドライバーの目視や経験に頼っていた積載状況の把握を、スマホひとつで客観的なデータに変えるこのサービスは、改正物流効率化法への対応が求められる物流現場にとって、大きな一歩になりそうです。
結論からお伝えすると、積載率を「勘」ではなく「データ」で把握できるようになることで、荷主と物流事業者が同じ数字をもとに話せるようになります。これは共同配送や輸送効率化の土台になる、現場目線の仕組みです。
「Rulerless Truck」サービスの概要
三菱電機デジタルイノベーションは2026年10月1日から、LiDARスキャナ搭載スマートフォンでトラック荷台をスキャンし、積載率を計測できるサービス「Rulerless Truck」の提供を開始します。スマホで荷台をスキャンするだけで、荷室と積荷を3Dモデル化し、積載率を算出。計測結果はクラウド上に保存され、期間別に積載率を確認できます。専用ソフトのダウンロードは不要で、Webブラウザだけで操作できるため、現場での導入ハードルが低いのも大きな特徴です。
このサービスが解決する「二つの課題」
「データで語れる」ことが物流を変える
このサービスの本質は、積載率を「感覚」ではなく「データ」に変えるところにあります。改正物流効率化法への対応が求められる中、積載率を客観的に把握し、蓄積・共有できる仕組みは、法対応の基盤にもなります。さらに今後は、路線別・時期別の集計機能などを追加し、積載率の低い便の傾向を特定。共同輸配送や運行計画の見直し、荷姿の改善などにつなげる機能拡充が予定されています。
「同じ数字」で話せることの価値
荷主と物流事業者がそれぞれ違う基準で積載率を捉えていては、改善の議論は進みません。統一した方法で算出されたデータがあれば、「この便の積載率が低いから共同配送を検討しよう」「荷姿を見直して効率を上げよう」といった具体的な協議ができるようになります。データが共通言語になる、というのは現場にとって大きな前進です。
軽貨物の現場にとっての意味
私たちのような軽貨物の配送現場は、大型トラックとは車両も荷物の性質も異なります。ただ、「積載状況をデータで把握し、効率を上げる」という考え方は共通です。荷物をどう積み合わせるか、どのルートを回れば空きスペースを減らせるか——こうした工夫は、軽貨物のラストワンマイルでも日々求められています。大手が進めるデータ活用の考え方を、自分たちの現場に合った形で取り入れていく姿勢が大切だと感じます。
「勘と経験」を否定するのではなく、データで裏付ける
ベテランドライバーの経験や勘には大きな価値があります。それを否定するのではなく、データで裏付けることで、経験を「見える形」にして共有できるようになります。属人的なノウハウをチーム全体の力に変えていく——その第一歩が「計測」なのだと、このサービスは教えてくれます。
まとめ|スマホで積載率を「見える化」し、物流の効率化をデータで進める
- 三菱電機デジタルイノベーションが10月から、スマホで荷台の積載率を計測できる「Rulerless Truck」を提供開始
- 目視や経験に頼っていた積載状況の把握を、誤差5%以内の精度でデータ化。クラウド上に蓄積・共有できる
- 荷主と物流事業者が統一基準のデータをもとに輸送条件を協議でき、共同配送や荷姿改善の検討につながる
- 積載状況をデータで把握し効率を上げる考え方は、軽貨物のラストワンマイルにも通じる
株式会社アスファレスは、兵庫から「最後を任される会社」として、現場の経験を大切にしながらもデータを活かす姿勢を忘れず、地域に根ざしたきめ細やかな配送を磨き続けます。積載率の見える化のように、小さな「計測」の積み重ねが物流全体をよくしていく——その流れの中で、自分たちの役割を果たしていきたいと考えています。
株式会社アスファレス 代表取締役 荒川祐太
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