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お知らせ 2026.09.05

鉄道貨物の輸送量から物流を読む|JR貨物7月実績が映す景気と物流の動き


兵庫で配送するならアスファレス。株式会社アスファレス代表の荒川です。

今回は、JR貨物が公表した2026年7月の鉄道輸送動向についてお伝えします。鉄道貨物の輸送量は、景気や物流全体の動きを映す一つの指標です。数字の増減の背景を読み解くことで、物流業界を取り巻く状況が見えてきます。日々の配送に向き合う私たちにとっても、業界全体の流れを知る参考になります。

結論からお伝えすると、7月の鉄道貨物輸送量は前年をやや下回りました。その背景には個人消費の弱さなどがあり、物流量は景気の動きと密接に結びついていることが分かります。

7月の輸送実績の概要

日本貨物鉄道(JR貨物)が2026年8月21日に公表した7月分の輸送動向によると、輸送実績はコンテナが163万トン(前年同月比4.0%減)、車扱が67万2000トン(0.2%減)で、合計230万2000トン(2.9%減)でした。

国内景気は緩やかに回復しているものの、原材料価格の上昇を転嫁する動きが続き、個人消費は弱含みで推移。食料工業品や農産品・青果物などの減送により、輸送実績は前年を下回りました。

輸送実績の内訳

コンテナ:163万トン(前年比96.0%)

中央新幹線建設工事に伴う発生土(エコ関連物資)の減少、清涼飲料水・ビール類の出貨低調、備蓄米の影響などで前年を下回った

車扱:67万2000トン(前年比99.8%)

石油が前年と比べてやや低調な荷動きだった影響で、わずかに前年を下回った。ほぼ横ばいの水準

合計:230万2000トン(前年比97.1%)

コンテナと車扱を合わせた全体では、前年比97.1%。全体としてやや前年を下回る結果となった

「物流量」は景気を映す鏡

この輸送実績が示しているのは、「物流量は経済活動と密接に結びついている」ということです。個人消費が弱含みだと、モノの動きが減り、輸送量も減ります。逆に、経済が活発になればモノの動きが増え、物流量も増えます。物流量は、まさに景気を映す鏡なのです。

数字の「背景」を読むことが大切

単に「輸送量が減った」という数字だけでなく、その背景に何があるのかを読むことが重要です。飲料の出貨が伸びなかった、備蓄米の影響があった——こうした個別の要因を知ることで、物流の動きをより深く理解できます。数字の裏側にある「なぜ」を考える習慣が、業界を見る目を養います。

「鉄道貨物」とモーダルシフトの意義

鉄道貨物は、大量のモノを一度に運べ、CO2排出量が少ないという特長があります。トラック輸送から鉄道や船へ切り替える「モーダルシフト」は、ドライバー不足や環境対応の観点から注目されています。鉄道貨物の動向は、こうした物流全体の構造変化を考える上でも重要な指標です。

軽貨物の現場にとっての意味

鉄道貨物の輸送動向は、私たちの日々の配送とは直接関わらないように見えるかもしれません。しかし、業界全体の物流量の動きや、モーダルシフトの流れを知ることは、自社の事業環境を理解する上で役立ちます。業界の大きな流れを把握しておくことが、変化に備える力になります。

「業界全体の動き」に目を向ける習慣を

日々の配送に追われていると、目の前の仕事だけに意識が向きがちです。しかし、業界全体の物流量の動きや構造の変化に目を向けることで、これから何が起きそうかを予測し、備えることができます。統計データは、そのための貴重な情報源です。大きな流れを知る習慣が、賢い経営判断につながります。

まとめ|鉄道貨物の輸送量が、物流と景気の動きを映す

  • JR貨物の7月輸送実績は、コンテナ163万トン(前年比4.0%減)、車扱67万2000トン(0.2%減)、合計2.9%減
  • 個人消費の弱含みや、飲料の出貨低調・備蓄米の影響などにより前年を下回った
  • 物流量は景気と密接に結びつく。数字の背景にある要因を読むことが物流の理解につながる
  • 業界全体の動きやモーダルシフトの流れに目を向ける習慣が、変化に備える力と賢い経営判断につながる

株式会社アスファレスは、兵庫から「最後を任される会社」として、業界全体の動きにも目を向けながら、変化に柔軟に対応できる事業運営を続けていきます。目の前の配送を大切にしつつ、大きな流れを捉えて先を見据えることが、これからの時代に求められる姿だと考えています。


株式会社アスファレス 代表取締役 荒川祐太
〒651-0094 神戸市中央区琴ノ緒町5-2-2 三信ビル401
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